父親が選んだ心に残った絵本

読み聞かせ雑記

父親が家や学校で読み聞かせた絵本の中で、心に残った5冊を紹介します。

「いのちをいただく」 みいちゃんがお肉になる日 

原案/坂本義喜 作/内田美智子 絵/魚戸おさむとゆかいななかまたち 講談社

主人公の少年が小学校3年生でしたので、長男が3年生の時に読み聞かせをしました。以後、学校では小学3年生のクラスに読み聞かせしています。

「命の大切さ」がテーマですが、読み手の大人にも自分の仕事の意味について考えるきっかけになることでしょう。この本を読んだ後、大人が自分の仕事について語って聞かせると、実りある時間になると思います。

「ボタ山であそんだころ」

作・絵/石川えりこ 福音館書店

我が家の子供たちには小学校2年生ぐらいの時に読み聞かせしました。小学校では高学年のクラスに読み聞かせをする本です。

読み終えた後、私たち大人がまだ幼かった頃には、日本には炭鉱があって、そこでの落盤事故のニュースを見たことがあったことや、エネルギーを作ることがいかに大変で多くの犠牲があったことを伝えるようにしています。

「夢は牛のお医者さん」

作/時田美昭 絵江頭路子 小学館

「いのちをいただく」を読んだ後、同じようなテーマの本を探していて出会った本です。命を頂くことはどんなことなのか、それは私たちが生きながら背負う罪であることがわかる1冊です。その現実をしっかり見つめ、将来を見出す主人公の少女の姿勢に感動しました。

学校では「いのちをいだだく」を読んだクラスに再度読み聞かせに入る場合、この本を読み聞かせるようにしています。

「島」 よくある物語

著:アルミン・グレーダー 訳:畔上司 飛鳥新社

この本の帯は「衝撃の問題作 あなたならどうしますか?」とあります。差別と偏見について考える1冊ですが、子供よりむしろ読み手である大人の受け止め方が問われるように感じます。

「異なるもの」を排除しようとする人間の習性を描いた本として評価されているようですが、学校での読み聞かせは政治的なメッセージを上乗せしないよう注意も必要な本だと思います。

「キュリオシティ」 ぼくは火星にいる

作/マーカス・モートン 訳/松田素子 日本語監修/渡部潤一 BL出版

地球から遠く離れた火星で、ただ1台観測を続ける火星探査車「キュリオシティ」を題材に、未知への冒険の扉を開く絵本です。

崇高なミッションの達成という偉業の影には、多くの人々のたゆまぬ努力と協働があったことがよく伝わる本です。

冒険、仕事、自然、宇宙、この本の切り口はたくさんありますが、どれを掬い取って子供に伝えられるかは、読み手の大人の生き様にも関わると感じます。

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